なぜ建築士に憧れるのか
住宅などを建設するのに不可欠な建築会社や土木会社ですが、そこに就職したいと希望する学生さんが結構増えているらしいです。 物を作るのが得意、あるいは大好きという男性は星の数ほどおりますが、その一部の中には大きな物を作ることを生き甲斐としたいと考える方もおり、 そんな人が建築会社の面接をきっと受けているのでしょう。 プラモデルのように図面どおりに作るのではなく、独自のアイデアをふんだんに盛り込んでオリジナリティー溢れる建築物を創造できるのも大きな魅力です。 就職したら実際にどんなものを作ることになるのか、それはとても幅広いので一言では簡単に言い表わせませんが、建物全般になります。
新婚さんがふたりで新しい生活を始める新居、独身だけど豪華な住まいを手に入れたがっている方には注文住宅、 大学に進学してひとり暮らしを始める学生さんが住まうアパート、通勤時間を短縮させるべくオフィスのそばに借りるマンション、 これら全てが建築設計事務所や土木会社の手によるものになります。 それだけではなくそこに住む学生さんの通う大学の校舎もオフィスの建物も、建築設計事務所が手がけている可能性が高いのです。 このお城を作ったのは誰でしょう、という問題にトンチを利かせて「大工さん!」と答える子供の姿は見ていて微笑ましいですが、 それと同じようにあちこちの校舎を作っているのが建築設計になるのです。 それを依頼する施主はまた別にいるのですが、作ったことには間違いありません。
建築関係の企業が作る対象は建物全般なので他にもまだいろいろとあります。 オフィスの入っているビルは先ほども挙げましたが、商店街にある賑やかな雑居ビルや駅前の高層ビルもそうですしホテルも当然含まれます。 それぞれ個室のあるビジネスホテル、個室と呼べるのはかろうじて洞穴のような寝室だけのカプセルホテル、 温泉街や観光地にありその土地のおいしい幸を晩御飯に食べられるホテルなど、ホテルにもいくつもの種類がありますがひとつ残らず 建築設計に関わる会社が建設には関わっているでしょう。 ホテルとカタカナで表記される宿泊施設だけではなく、民宿と木造のイメージがする平屋の建物ももちろんです。 泊まるのならホテルか民宿どちらがいいか、もしもそんな質問をされたら皆さんはどんな理由でどう返答するでしょうか。 お部屋がキレイそうだからホテルがいいと答えるのは女性が多そうで、男性なら気楽に寛げるから民宿がいいな、と言うかもしれません。 食事はなんとなく民宿の方が新鮮な食材を調理してくれていそうですし、お魚が好きなら民宿を選び、お肉が好きならホテルという考え方もありそうですが、 海辺のホテルならおいしいお刺身を食べさせてもらえるのであまり関係ないかもしれませんがどうなのでしょうか。 ちなみにわたしはどっちでもいいと思います。
宿泊施設と言えば病院を思い浮かべる方もいそうですが、これも建築設計をせずに建てられるわけがないのでどこかの会社が関わっているでしょう。 耳鼻科だろうが総合病院だろうが、規模に関係なく全てがです。 泌尿器科や歯科、皮膚科などじつにさまざまな病院が日本にはありますが、その建物は勝手に出来上がることはありません。 院長なり出資者が建築会社に依頼をして、こんな建造物を造ってくれと注文をしなければ待合室や診察室がしっかり分かれている立派な病院は完成しないのです。 施主の意向に沿って可能な限り要望を取り入れて、構造設計だけではなく内部のデザインや設備、外観までもを設計するのが彼らの仕事になります。 とってもやりがいがありそうですし、学生が就職したいと希望するのも頷ける業界ですね。